百田尚樹に学ぶヒットを生む仕事術 書評 永遠の0や海賊と呼ばれた男はどうやって分析すればいいのか
日本のスティーブン・キング
アメリカではベストセラー連発の作家と言えば、スティーブン・キング。
米粒写経の居島一平は、百田氏のことを日本のスティーブン・キングと読んでいます。
今、なかなか書籍が売れないと言われているなかで10万部を超える作家は多くない。
ましてや100万部となると年に1冊あるかないか。
ミステリー作家としては湊かなえ氏がもっとも売れる作家の一人。
売れる作家とは何かを分析をした本について書きたいと思います。
共感させて、人の心をつかむ名人
要点として、はじめにまとめています。
1 テレビ的表現方法
・つかみで勝負する
・一言でポイントをまとめる
・面白さの連続を心がける
・ストーリーで語る
2 ストーリーを持つ
3 使命感・志を持つ
著者の分析
一言で言う
できるだけ削ぎ落とす
オチを必ずつける
こういったバラエティのような形式を意識して、コンテンツを作るというもの。
阿川佐和子がインタビューをして、小説を書く時に一番大事にしているのはなにか。
つかみだと言ったそうです。
最初から最後まで面白いシーンを連続させる。
そして、同じことは二度と言わない。
読んでの感想
テレビマンとしての意識というものでしょうか。
テレビマンというのは毎秒、毎分のグラフの世界です。
なので、CMに入る前もうまい切り方をして番組を盛り上げます。
確かに、つかみ。
そして、数字が落ちないという経験がある放送作家というのは有利かもしれません。
ただ、それなら放送作家が全員小説を書いたら売れるかと言えばそうではない。
そして、百田尚樹氏と他の作家の大きな違いは批判をものともしない。
特に今のマスコミに対する不信感は強いです。
リベラルなのはいいのですが、論理構築ができていないということでもあります。